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2017年9月

2017年9月 7日 (木)

『埋蔵金の研究』(橘高 章著/たんさく/本体800円+税)

 著者の橘高 章さんは、この“業界”では知る人ぞ知る、の有名人です。若かりし頃は当時、個人、多くても数人単位のグループでと秘密主義の最たるものだった埋蔵金探索の世界で、同好の士を集めた団体を作るなど活躍。最近では、2004年に『埋蔵金・邪馬台国の謎解きに挑戦 ミステリーハンティング』(歴史研究会)を出版したのをはじめ、合資会社たんさくから畠山清行氏の名著『日本の埋蔵金』をパートごとに復刻したシリーズを発行するなど、精力的に活動されています。ちなみに合資会社たんさくによる『日本の埋蔵金』復刻シリーズ、第一弾は、「キッドの宝」(2007年発行)で、以下、第二弾「武田の宝(上)」(2007年発行)、第三弾「武田の宝(下)」(2008年発行)、第四弾「義経の宝」(2008年発行)、第五弾「海賊の宝」(2008年発行)、第六弾「徳川の宝」(2015年発行)と発行されてきました。

 今回取り上げた「埋蔵金の研究」は、これまでの合資会社たんさくからの発行による『日本の埋蔵金』の復刻版シリーズとはまったく異なり、橘高さんが、これまでの埋蔵金探索に係ったことで得た情報を一部公開する、といった形となっています。実際に活動されている探索者にとっては、ヒント集ともなる本書ですが、これから埋蔵金の探索を始めようかという“初心者”の方々にはお勧めしません。ある程度活動を行った上で壁に突き当たってしまったら読む、そのような書籍だと考えたからです。

 ちょっと気になるのは、巻末に「スコップを置く」と書かれていること。徳川埋蔵金の探索にはケリをつける、という意味なのか、埋蔵金探索全般から離れてしまうのか、はたまた年齢のこともあるかと推測されますが、「スコップを置く」は気になるフレーズですね。

 ここは現場のフィールドワークからは一線を離れ、今後は更なる資料の渉猟にご活躍するご決意だと勝手に捉えさせていただきました。益々のご活躍を。

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