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2010年9月23日 (木)

『豊臣秀吉の埋蔵金を掘る』

<鈴木盛司著/新人物往来社/2400円+税/1998年8月10日発行/ISBN:4-404-02643-9>

 赤城と並ぶわが国有数の埋蔵金、豊臣秀吉の埋蔵金を追う筆者が、
「(--前略)数々の大発見が相次ぎ、考古学、ブーム、埋蔵金ブームのさなか、この地も各地より “黄金伝説最大の地”として注目を浴び始めている。『黄金伝説の郷』多田銀山は、 運輸省が昭和五十九年(1984)に、金属産業遺跡として指定したことで、 文化的存在や歴史的価値のお墨付きも得、脚光を浴びつつあるため、 公的機関、報道関係各所からも問い合わせや、前記に関する歴史・資源・学術・文化・ 観光的な報道が急増することになった。
 また、近年の開発ブームの激風に煽られて、この地方の自然・気候・風土・文化等に、 すくなからず諸々の弊害が現れ始めたことや、遺跡壊疾を見るに忍びず、この保護や復興にわずかなりとも一役を担い、黄金伝説の夢とロマンの架け橋を人の心に繋ぎ続けることができたらと、もう袖手傍観もしておられず、浅学菲才、冷汗三斗の拙筆を執ることになった次第である。」(前文より)
 とまあ、難しい話はおいといて、著者の鈴木氏はこの豊臣秀吉の埋蔵金を追って、実にかれこれ20年。でその一つの区切りとして発表したのが、 この一冊なのだ。
 前半が歴史的背景や“埋蔵秘図”などを分析した解析編。そしてそれをもとに実地調査を行った調査編、後半は核心の発掘作業を詳細に明かした発掘編、と三部構成になっており、特に最後の発掘編は、実際に多田銀山を踏破した貴重な記録として興味がもたれるところ。
ちょうど赤城の埋蔵金発掘にかけた水野智之氏の著作『赤城黄金追跡』に通ずる当事者ならではの、埋蔵金探索インサイドストーリーといえる内容となっている。
 多田銀山をテリトリーとする方は必見!

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