二転三転の末、石見銀山が世界遺産登録
まさに二転三転、まあ、結果は世界遺産に無事登録されたのだから良しとしよう。石見銀山の世界遺産登録騒動だ。当サイトでもとっかかりで紹介した以上、その三転した結末をご紹介しておこう(それにしても三回も取り上げることになるとは思わなかったが…)。
ユネスコが指定する世界遺産に登録されるには、世界21ヵ国の代表で構成される“世界遺産委員会”で審議され「これは世界に誇れるものだ」とのお墨付きを得なければならない。で、その“世界遺産委員会”は自分たちで調査するわけではなく、ユネスコの諮問機関である“国際記念物遺跡会議”(これがイコモス「International Council on Monument and Sites」略して“ICOMOS”と呼ばれる組織だ)に丸投げして、ここでの判断が実質的に遺跡指定の可否を決定づけることになっている。
で、いったんは石見銀山の世界遺産登録に“延期”の判断をイコモスに下されてしまったため、“二転”したというのが前回の報告内容だった。
その後、何があったのか? 本当のところは一部の当事者のみ知る、だが、それまで世界遺産登録を強力にバックアップしてきた政府関係者の“根回し”が功を奏したというのが事実のようだ。世界遺産委員会のメンバー国代表に対して積極的なアピールと説明を行い、特に石見銀山が稼働当時から植林を行うなど「環境に配慮した類い希な産業遺跡」という点を評価してもらったらしい。
で、めでたくこの6月28日、“石見銀山遺跡”が国内14件目の世界遺産(文化遺産では11件目、他に自然遺産が3件)に登録決定したというわけ。とりあえず世界遺産登録おめでとうございます。
--2007年7月1日
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