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2002年3月

2002年3月 8日 (金)

工事現場から小判をはじめ合計1295枚出土

 2002年3月、富山県小矢部市の工事現場で、口径約30センチのかめが出土し、中から小判12枚をはじめ、硬貨合計1295枚がでてきたというニュースが入った。
 出土した場所は、旧道の保全を目的に国土交通省が進める“歴史国道”整備事業の造成地で、同省が買収する約1年半前までは個人所有の竹やぶだった所という。
 富山県小矢部市といえばあの“桜町遺跡”で有名で、こちらも1988年に、国道8号バイパスの建設工事に伴い発見されたという由縁をもっている。今から約12000年前の縄文時代草創期から約2300年前の縄文時代晩期までの、縄文時代全期間にわたる遺跡として一躍注目を集めるようになった遺跡だ。それまで米作りの技術とともに弥生時代に日本へ伝えられたと考えられていた高床式の建物が、じつは定説よりも2000年も前の縄文時代に、すでに存在していたことを証明することになったのは記憶に新しいのでは。
 今回の“出土品”の中には明治初期の刻印のある金貨も含まれていたそうで、その点では文化財的な意味は薄く、旧家の隠し財産、私的な埋蔵物と判断していいのではないだろうか。また、国士交通省としても「埋蔵物の帰属が国となるかどうか判断できず」ということで、小矢部暑に届け出ており、今後同署が鑑定と所有権の特定をすることになっている。
 市としては「所有者が判明すれば、譲り受けるか借りて公開したい」とのこと。
 ちなみにここで“歴史国道”整備事業というのをざっと紹介しておくと、『かつて歴史上重要な幹線道路として利用され、そのなかでも特に重要な歴史的・文化的価値を有する道路を“歴史国道”と称し、その道路を対象として、保存、復元および活用を図り、あわせて地域からの情報発信を行うことにより歴史文化を軸とした地域づくりと活性化、地域の歴史文化と触れ合うことのできる魅力的な空間づくり、道と地域の歴史文化の継承などを目的として実施される事業です』というもの。
 今回の小矢部市の工事もこの一環として行われていたもので、小矢部市桜町~石川県津幡町竹橋の間約12.8キロの旧北陸道はすでに整備が進み、遊歩道としてよみがえっている。歴史ロマンを感じさせる市民参加のイベント等も行われているので足を伸ばしてみてはいかがだろう。

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