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2001年1月21日 (日)

見逃せない書籍が発刊されました。

 それは新人物往来社から2001年1月15日に刊行された『徳川埋蔵金検証事典』(川口素生著/税別2500円)。
 徳川関連の書籍は特に多いが、そのほとんどが従来からの“通説”を元に実地調査したにすぎないレベルのものといえるだろう。で、この1冊をなぜすすめるかといえば、著者の川口氏は法政大学文学部の史学科卒という歴史研究家で、いわば歴史の“プロ”。史料をどのように掘り下げればいいか、に一番精通した“プロ”が徳川埋蔵金に挑んだのだ。
 闇雲にシャベルを握るのもまたひとつのスタイルかも知れないが、それでは「宝探し」というレジャーにすぎない。そしてそれは往々にして一般の方々が思い描く典型的なスタイルで、実際は埋蔵金といえども“正統”な歴史の一部分である、という観点からは迷惑以外のなにものでもない。
 面白半分で取り上げるTVなどのマスコミ報道も、またその轍を踏んでしまっているといえる。とまあそれはともかく、川口氏は戦前戦後、世に出た史料を再検証すると共に、最新の情報を追い求めて現地取材を行うことで、現状で考えられるうる徳川埋蔵金の全貌という研究成果にまとめ上げて発表してくれている。
 全国四十数カ所といわれる徳川関連の埋蔵金の伝承・伝説を検証し、全体を「徳川三代の埋蔵金」「小栗上野介の埋蔵金」「彰義隊・榎本艦隊の埋蔵金と沈没船」の三部に分けて構成している。そのそれぞれに歴史の“プロ”としての検証を加え、信憑性などを客観的に評している。圧巻は巻末の「徳川埋蔵金関係年表」でさすがに歴史学者の面目躍如と行ったところだろう。
 ぜひともお見逃しなく。

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