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1998年6月

1998年6月 7日 (日)

『古銭の出土に注目!』

 新聞切り抜き記事
『古銭ザクザク各地で出土
発掘された日本列島’98
 徳川家の御用金埋蔵伝説ではないが、古来、日本では、お金を地面に埋めるという習慣があったらしい。近年、各地で古銭がザックザック掘り出されている。
 岩手県大東町の大明神遺跡。昨年三月、道路工事中に重機のツメでひっかかれて重さ百三十五キロ、約三万八千枚の埋蔵銭が発見された。多くは唐・北宋銭だったが、前漢、後漢、随、前蜀、安南、高麗、南宋、元とさまざまで、紀元前二世紀から十四世紀にまでわたる。室町時代に埋めたと推定されているが、なぜ、これだけ大量のお金があったのかは、なぞのままだ。
 発見の一報で駆けつけた岡町文化財調査員の小野寺哉志子さんは「まず目に飛ひ込んできたのは、きれいな緑青。量の多さに興奮してしまいました」。
 今年四月には、東京都府中市の武蔵国府関連遺跡から室町時代に埋めたとみられる永楽通宝など二十万枚以上の銅銭が見つかった。
 慶応大学の鈴木公雄教授(考古学)によると、国内で千枚以上の埋蔵銭が見つかった例は、中世で二百十七件、約三百五十万枚にのぽる。「資料が散逸し、確認できない分を含めれば、実際はおそらく四倍以上はあるでしょう」
 埋蔵銭とは別に、昨年話題を呼んだのが和同開珎の細工谷遺跡から、和同開珎など五十数枚の古銭とともに見つかった。枝銭は全国初の発見で、鋳造課程を知る貴重な手掛かりとなる。
 十六日から七月二十日まで上野の東京国立博物館で開催される「発掘された日本列島’98」展は、昨年全国で出士した中から約四百点を展示する。「お金の発見」も当時の生活を知る貴重な宝。このほか、落書きが書かれた飛鳥時代のトイレの扉らしい板も写真で紹介される。建物に残る落書きとしては最古とみられる。
        ◇
 同展は岩手県立博物館で七月二十六日~八月十六日、栃木県立博物館で八月二十三日~九月十三日に開かれる。』
(1998/06/01付け朝日新聞)

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