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1997年5月

1997年5月 7日 (水)

今世紀最大級の金鉱発見は眉唾

 東南アジアで財宝といえばフィリピンの山下財宝。津々浦々に「秘密の地図」やら「金の延べ棒を見た」だのの“情報”がごろごろしていることでも有名だが、同じ東南アジアでもインドネシアから「金に目がくらんだあげくの」のニュースが入っている。
 それも「今世紀最大級の金鉱」だの「大統領が絡んでいるのでは!?」だのとこちらもフィリピンに負けず劣らずの“どでかい話”だ。インドネシアと言えば鉱物資源に富んだ土地柄、確かに有望な金鉱脈があっても不思議じゃない、というところが眉唾話の生まれる土壌となったといえそう。

 5月7日付けの朝日新聞朝刊によれば、
『「今世紀最大級の金鉱」やっぱりウソだった、インドネシア、
サンプル偽造、詐欺事件に発展か』の見出しでその“眉唾話”が紹介されている。
【ニューヨーク6日=市村友一】インドネシアのカリマンタン(ボルネオ島)で見つかったとされる「今世紀最大級の金鉱」は鋼業史上、例のないでっち上げだったことが四日、カナダの調査会社の調べで確認された。金鉱の開発には一攫千金を狙って、スハルト大統領や一族の関係企業も参画していたが、現地から採掘されたとされたサンプルが偽造されており、大がかりな詐欺事件に発展する可能性もある。
 金鉱があるとされていたのは、カリマンタン東部のプサン地区。カナダの鉱山会社プレXミネラルズが一九九三年から探鉱を進め、金の含有量が二千トン前後に達する「世界最大規模の鉱脈」を発見したと発表。同社と米国の鉱山会社、それにスハルト大統領一族の関係会社などが開発を進める段取りになった。
 ところが、今年三月になって、プレX社の技術者が現地でヘリコプターから転落死する不可解な事件が起き、金の埋蔵量が水増しされているのではないか、との疑惑が表面化した。プレX社からサンプルの分析を依頼されていた独立系の調査会社が四日、「サンプルには別の場所で産出した金が大量に混入しており、鋼業史上空前の偽造行為。プサンには経済的に見合う金鉱は存在しない」との報告書を発表した。
 カナダの捜査当局も関心を示している模様だが、プレX社の経営陣は、自らの関与を否定。大手会計事務所などに実態解明を依頼している。(国際面)
 この手の話、別に特異な例ではなく、ただの山を金山と称して高い額で売りつけるという昔からある手口で、金を含む鉱石をねつ造するというのも常石どうり。それなのに何でこんなトリックに引っかかったかが注目したいところ。やはり、それなりの黒幕の存在があるはずで、そこのところ追記事があったら面白そう。
 埋蔵金からはちょっと外れたニュースではありました。

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