« 「新発見考古学速報展’96」が開催 | トップページ | 金銀など副葬品出土 奈良・大和遺跡 »

1997年2月27日 (木)

和同開珎の「枝銭」が出土

『「カネのなる枝」出土、大阪--製造途中の和同開珎
 大阪府教育委員会は二十六日、製造途中で貨幣同士が木の枝のようにつながった和同開珎(わどうかいちん)が同市天王寺区の細工谷遺跡で発掘されたと発表した。この状態の貨幣は「枝銭(えだぜに)」と呼ばれており、和同開珎では全国初めての出土で、この地域に造幣所があった可能性が出てきた。市教委は日本最古の貨幣の製造方法を確定でき、また当時、一帯で栄えていた「難波京」を解明する資料になる、としている。
 出土したのは奈良時代の遺構で、そのうち枝銭は直径二・三センチの貨幣六枚が、長さ十一・九センチの棹(さお)部分の両側に並んで付いている。現地説明会は三月一日午後二時から天王寺区細工谷一丁目の同遺構である。』
(朝日新聞 1997年2月27日 掲載)

 久々のビッグニュースといえる、和同開珎の「枝銭」発見のニュースが伝えられた。皇朝十二銭の中でもとくに有名な(小学校の教科書でも取り上げられるくらい。でもかつては「わどうかいほう」と教わったんですよね)我が国最古の貨幣、和同開珎(西暦708年)。それまで国内で流通していた渡来銭から、我が国独自の貨幣として歴史に登場したといわれる、この和同開珎の鋳造過程そのものの遺品が出土したのだ。
 国内での鋳造過程を実証する証拠としてこれほど確かなものはない。同年代の中国や朝鮮半島などの鋳造技術と比較することなどにより、和同開珎そのものの歴史以外にも、大陸と我が国の技術的なつながりまで検証できるまさに貴重な資料。「お宝度」はまさに国宝級でしょう。

|

« 「新発見考古学速報展’96」が開催 | トップページ | 金銀など副葬品出土 奈良・大和遺跡 »

■埋蔵金ニュース」カテゴリの記事