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1996年3月 7日 (木)

中国の古銭多数が出土 小田原の遺跡

  中世の地方豪族の居館跡と見られている小田原市小船森の「小船森地区内遺跡」から、中国製の銅の古銭が多数出土した。
 全部で四十種から五十種、三、四千枚あると見られ、中世の貨幣の流通や経済史などの研究に役立つと、関係者は喜んでいる。
  古銭は、直径約四十五センチの柱穴の中に、銭の穴にひもを通してつづった「さし」という状態で見つかった。これまで判読できたものは「洪武(こうぶ)通宝」(初鋳造は一三六八年)と「永楽通宝」(同一四○八年)の二種で、いずれも明の時代につくられ、一般に流通していた貨幣。
 この地方は、古くから中村郷と呼ばれ、十三世紀から十五世紀ごろ地方豪族の居館があったことが分かっており、豪族の備蓄銭ではないかと見られている。
 備蓄銭には、財力として保存したり、呪術(じゅじゅつ)などに使った古銭がある。県内では、鎌倉市の約十八万枚を最高に過去三十三の出土例あるが、小船森地区内遺跡のように、「さし」の良い状態で出たのは珍しいという。
(朝日新聞 1996年3月7日 掲載)

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